概要
JAXA能代ロケット実験場は、秋田県能代市の日本海に面した場所に位置する、ロケット開発に特化した実験施設です。主に固体推進剤ロケットモータの地上燃焼試験など、宇宙開発に不可欠な重要な試験が行われています。日本最大の真空燃焼試験棟を備えており、これまで小惑星探査機「はやぶさ」を打ち上げたM-Vロケットや、イプシロンロケットなどの性能確認試験が実施されてきました。さらに、将来型の高性能エンジンの研究開発に必要な各種試験設備も設けられており、日本の次世代の宇宙開発を支える重要な拠点となっています。
歴史
能代ロケット実験場は、日本の宇宙開発黎明期から固体ロケット開発の歩みとともに発展してきました。
- 1962年: 東京大学生産技術研究所の「能代実験場」として開設。
- 固体ロケットエンジンの開発: M(ミュー)型ロケットの各段モータの燃焼試験を数多く実施。1997年の電波天文衛星「はるか」や1998年の火星探査機「のぞみ」の打ち上げに使用されたM-Vロケットも、飛翔実験に先立ってここで性能確認が行われました。
- 次世代エンジンの研究: 将来の宇宙輸送システムを見据え、ATREX(予冷ターボジェットエンジン)の開発や、極低温液化ガスを用いた高頻度再使用ロケットの基礎研究など、多岐にわたる先進的な研究が行われてきました。
- 2003年10月:再使用ロケット「RVT-9」の飛行試験に成功。
- イプシロンロケットの試験: 近年では、新型の固体ロケットであるイプシロンロケットのモーター燃焼試験の場としても活用されています。
- 2026年7月12日:JAXAと三菱重工株式会社が共同で研究し、CNES、DLRと共同開発を行う再使用ロケット「RV-X」の試験に実験に成功しおよそ40秒間飛行した。
※CNES(フランス国立宇宙研究センター)、DLR:ドイツ航空宇宙センター
基本データ
| 項目 | 詳細 |
| 施設名称 | JAXA 宇宙科学研究所 能代ロケット実験場 |
| 所在地 | 〒016-0179 秋田県能代市浅内字下西山1 |
| 電話番号 | 0185-52-7123 |
| 見学について | 一般見学可能(※要事前予約。休館日や受け入れ人数については公式サイト等で最新の情報をご確認ください) |
