概要
ゴダード宇宙飛行センター(GSFC)は、アメリカ合衆国メリーランド州グリーンベルトに位置するNASAで最も歴史のある宇宙飛行センターです。近代ロケットの父と呼ばれるロバート・H・ゴダード博士にちなんで名付けられました。
アメリカ最大の科学者、エンジニア、技術者のコミュニティの一つを形成しており、主に地球科学、天体物理学、太陽物理学、惑星科学の研究を行っています。また、ハッブル宇宙望遠鏡やジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡といった大規模なミッションの開発・運用、宇宙空間での通信ネットワーク(スペースネットワーク)の管理など、NASAの宇宙探査における中核的な役割を担っています。
基本データ
| 項目 | 詳細 |
| 正式名称 | ゴダード宇宙飛行センター (Goddard Space Flight Center, GSFC) |
| 設立日 | 1959年5月1日 |
| 所属機関 | アメリカ航空宇宙局 (NASA) |
| 所在地 | アメリカ合衆国 メリーランド州 グリーンベルト |
| 主な役割 | 宇宙・地球科学研究、無人探査機・人工衛星の開発・運用、宇宙通信 |
| 施設規模 | 敷地面積 約1,270エーカー(約5.1平方キロメートル) |
ビジターセンター(Goddard Visitor Center)
一般の方が気軽に立ち寄り、宇宙科学の最前線を体験できる「ビジターセンター」が施設のメインゲート外に設けられています。入場は無料で、事前のセキュリティチェックなしでアクセスできるため、観光客や家族連れに人気のスポットです。
- 主な展示内容: ハッブル宇宙望遠鏡やジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の模型や、それらが捉えた美しい宇宙の画像が展示されています。また、地球環境の変動や太陽物理学に関するインタラクティブ(体験型)な展示もあり、最先端の科学を楽しく学ぶことができます。
- 屋外ロケットガーデン: 建物の外には、かつて人工衛星の打ち上げに使用された「デルタロケット」の実機などがそびえ立っており、絶好の写真撮影スポットとなっています。
- モデルロケット打ち上げイベント: 定期的に科学イベントや教育プログラムが開催されています。中でも、月に一度(通常は第1日曜日)開催される来場者参加型の「モデルロケット打ち上げ体験」は子供たちに大人気です。
- ギフトショップ: 宇宙食(フリーズドライのアイスクリームなど)、NASAの公式アパレル、パッチ、ピンバッジなどのお土産を購入できるショップも併設されています。
地図(Google Map 航空写真)
歴史
- 1959年5月1日: NASA初の宇宙飛行センターとして設立。「ベルツビル・スペース・センター」として計画されていましたが、開設直前にロバート・H・ゴダードの名を冠して改称されました。
- 1960年代: マーキュリー計画やジェミニ計画など、初期の有人宇宙飛行ミッションにおける世界規模の追跡・通信ネットワークの構築と運用を主導しました。
- 1990年: ハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げ。GSFCは現在に至るまで、ハッブルの運用とメンテナンスミッションの管理を担当しています。
- 2021年12月: 史上最大の宇宙望遠鏡である「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡 (JWST)」が打ち上げられました。GSFCはこのプロジェクトの開発を主導し、施設内の巨大なクリーンルームで望遠鏡の組み立てとテストが行われました。