概要 (Overview)
角田宇宙センター(JAXA)は、宮城県角田市にある日本の宇宙開発におけるロケットエンジン研究開発の主要拠点です。宇宙空間へ向かうための輸送システムにおいて最も重要かつ技術的難易度の高い「推進機関(エンジン)」の研究、開発、そして試験を総合的に行っています。

日本の主力大型ロケットである「H-IIAロケット」の第1段エンジン(LE-7A)や、次世代の「H3ロケット」に搭載される新型エンジン(LE-9)などの開発・燃焼試験も、この角田宇宙センターの広大な敷地内にある試験設備で行われてきました。また、液体ロケットエンジンだけでなく、将来の宇宙輸送機に向けた「空気吸い込み式エンジン(スクラムジェットエンジン等)」の基礎研究も進められており、まさに日本の宇宙への扉を開くための心臓部と言える施設です。
敷地内には一般の方が見学できる「宇宙開発展示室」が設けられており、実際に試験で使われた本物のロケットエンジンや、各種ロケットの模型、宇宙開発の歴史を学ぶことができるパネルなどが展示されています。
基本データ
| 項目 | 詳細情報 |
| 施設名 | JAXA 角田宇宙センター(Kakuda Space Center) |
| 所在地 | 〒981-1525 宮城県角田市君萱字小金沢1 |
| 見学施設 | 宇宙開発展示室(屋外にはH-IIロケット第2段燃料タンクの展示あり) |
| 開館時間 | 10:00~17:00 |
| 休館日 | 土日祝日(※特別公開日などを除く)、年末年始、施設点検日 |
| 入場料 | 無料 |
| アクセス | 阿武隈急行線「角田駅」からタクシーで約15分 東北自動車道「白石IC」から車で約40分 |
(※開館状況や休館日は変更になる場合があります。訪問前に必ず公式ウェブサイトをご確認ください。)
アクセスマップ(航空写真)
角田宇宙センターの広大な敷地と、豊かな自然に囲まれた環境を上空から確認できます。
角田宇宙センターの歴史
角田宇宙センターは、日本の航空宇宙開発の黎明期から、複数の組織が統合されて現在の形へと進化してきました。
- 1965年(昭和40年)科学技術庁 航空宇宙技術研究所(NAL)の「角田支所」として開設。航空宇宙機用のエンジン研究がスタート。
- 1978年(昭和53年)宇宙開発事業団(NASDA)の「角田ロケット開発センター」が開設される。実用ロケットエンジンの開発と燃焼試験の拠点となる。
- 1986年(昭和61年)H-Iロケットの第2段用エンジン(LE-5)の開発・試験を完了し、打ち上げに貢献。
- 1994年(平成6年)純国産のH-IIロケット第1段メインエンジン(LE-7)の開発を完了。
- 2003年(平成15年)10月宇宙科学研究所(ISAS)、航空宇宙技術研究所(NAL)、宇宙開発事業団(NASDA)の3機関が統合され、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が発足。NAL角田宇宙推進技術研究所とNASDA角田ロケット開発センターが統合され、現在の「角田宇宙センター」となる。
- 2020年代~現在H3ロケット用の新型第1段エンジン「LE-9」の開発・燃焼試験を牽引。将来の再使用型宇宙輸送機に向けた研究も継続中。
関連リンク集
さらに詳しい情報や、最新のイベント・特別公開の情報については、以下のウェブサイトをご覧ください。
- JAXA 角田宇宙センター 公式ページ施設の公式案内、展示室の最新の開館カレンダーなどを確認できます。
- 角田宇宙センター基本情報
- JAXA(宇宙航空研究開発機構) 公式サイト日本の宇宙開発の全体的な取り組みや最新ニュースはこちら。
- 角田市 観光情報ポータルサイト角田宇宙センターの見学と合わせて楽しめる、周辺の観光スポットやグルメ情報が掲載されています。
