施設概要
ボストーチヌイ宇宙基地(ロシア語: Космодром Восточный、英語: Vostochny Cosmodrome)は、ロシア極東のアムール州に建設されたロシア最新鋭の国家ロケット発射場です。名称の「ボストーチヌイ」はロシア語で「東の」を意味します。
ソ連崩壊後、ロシア主要の打上げ拠点であったバイコヌール宇宙基地がカザフスタン領内となったため、他国への依存度を低減し自国領内から自立して宇宙アクセスを確保する目的で建設されました。敷地面積は約700平方キロメートルに及び、ソユーズ2ロケットや次世代主力ロケット「アンガラ」の発射設備を備えています。
基本データ
| 項目 | 詳細内容 |
| 名称 | ボストーチヌイ宇宙基地(ボストチヌイ宇宙基地) |
| ロシア語表記 | Космодром Восточный |
| 英語表記 | Vostochny Cosmodrome |
| 管轄 | ロシア国営宇宙公社(ロスコスモス / Roscosmos) |
| 所在地 | ロシア連邦 アムール州 ツィオルコフスキー |
| 地理座標 | 北緯51度53分04秒 東経128度20分05秒 |
| 敷地面積 | 約700 km² |
| 設立年 | 2011年(着工)/ 2016年4月(初打ち上げ) |
| 主要ロケット | ソユーズ2(Soyuz-2)、アンガラ(Angara A5) |
地図(Map)
歴史と建設の背景
1991年 – 2000年代:バイコヌール借地問題の顕在化
ソビエト連邦崩壊に伴い、主要発射場であったバイコヌール宇宙基地が独立したカザフスタンの領土となりました。ロシアは年間1億1500万ドルの借地料を支払って利用を継続していましたが、安全性や外交上のリスクが課題となっていました。
2007年 – 2011年:ボストーチヌイ建設決定と着工
ロシア自前の打上げ能力を再構築するため、旧スヴォボードヌイ宇宙基地跡地に新宇宙基地の建設を策定。2011年より本格的な建設工事がスタートしました。
2016年4月28日:ソユーズ2ロケット初打ち上げ成功
第1段階の建設が完了し、ソユーズ2.1aロケットの初打ち上げに成功。人工衛星「ロモノーソフ」等を軌道に投入しました。
2019年 – 2024年:アンガラ・ロケット発射施設の整備
大型・重ロケット「アンガラA5」に対応した第2発射台の建設が推進され、2024年にボストーチヌイからのアンガラA5初打ち上げを達成しました。
