月の観測 -Moon observation
月の観察は、特別な道具がなくても気軽に始められる天体観測の第一歩です。もちろん望遠鏡なんかがあれば、美しい月の姿をもっと詳しく見ることも可能です。
観察のベストタイミング
- 満月: 月全体が明るく輝き、迫力満点です。クレーターの細かい凹凸は見えにくいですが、月の力強い光を感じられます。
- 上弦・下弦の月: 満月と違い、太陽の光が斜めから当たるため、クレーターの凹凸や山の影がはっきりと見え、月の立体的な姿を楽しむのに最適です。
月の基本データ
- 直径: 約3,474km (地球の約4分の1)
- 質量: 約7,350億億トン (地球の約81分の1)
- 地球からの平均距離: 約38万4,400km
- 公転周期 (地球を1周する時間): 約27.3日
- 自転周期 (自分で1回転する時間): 約27.3日 (公転周期とほぼ同じ!)
- 表面の最高温度: 約110℃ (昼)
- 表面の最低温度: 約-170℃ (夜)
- 重力: 地球の約6分の1
なぜ形が変わるの?月の満ち欠けの仕組み
月そのものが光っているわけではなく、太陽の光を反射して輝いています。そして、月が地球の周りを公転することで、太陽・月・地球の位置関係が変わり、地球から見える月の光っている部分の形が変化します。これが「月の満ち欠け」の正体です。
- 新月(New Moon): 太陽・月・地球がこの順番で一直線に並び、月が太陽と同じ方向にあるため、地球からは見えません。
- 三日月(Crescent): 新月の後、最初に細く光って見える月。
- 上弦の月(First Quarter): 新月から満月に向かう途中で見える半月。右側が輝いて見えます。
- 満月(Full Moon): 太陽・地球・月がこの順番で一直線に並び、月の全体が太陽の光に照らされて丸く見えます。
- 下弦の月(Last Quarter): 満月から新月に向かう途中で見える半月。左側が輝いて見えます。
月は公転周期と自転周期が同じため、常に同じ面を地球に向けています。そのため、地球から月の裏側を直接見ることはできません。
特別な月も楽しもう!
時には、いつもと違う特別な月に出会えることもあります。
- スーパームーン: 月が地球に最も近づいたタイミングで満月または新月になる現象。通常よりも大きく、明るく見えます。
- ブルームーン: ひと月のうちに2回満月が起こるとき、2回目の満月のこと。実際に青く見えるわけではありません。
- 月食(げっしょく): 太陽・地球・月が一直線に並び、月が地球の影に隠される現象。月が赤黒く見える「皆既月食」は特に幻想的です。
望遠鏡で見る月!
月を観測する際に望遠鏡があると更に美しい月を見ることができます。望遠鏡は色々種類がありますが、最初は手頃な価格で月がしっかり見えるものから初めて、その操作に慣れてきたら良いものを購入すると良いでしょう。最初から高価なものを買ってうまく使いこなせなかったらもったいないですね。
低価格な望遠鏡を購入するときのポイント
天体観測とは、地球から遠く離れた星を見るという事です。その星と望遠鏡を直線で結んで観測をするわけですから、ちょっとのずれが非常に大きなずれになります。そのため、観測中に望遠鏡がブレたりすれば、自分にとっては小さな揺れでも、遠くの星との位置合わせで言えば相当ずれてしまいます。
つまり、望遠鏡を支える三脚などの土台が軽いものだと、焦点を合わせている時の振動や、近くに人がとおっただけでも揺れて星の位置がずれてしまう事があります。
このあたりに注意して低価格なものからスタートして天体観測が楽しくなったところでしっかりとしたものをを購入するのが良いかもしれません。
例)1万円を切るような格安望遠鏡
天体望遠鏡 口径70mm 焦点距離500mm 初心者&家族向け 子供&大人 天文屈折望遠鏡 AZマウント 高性能多層コーティング スマホ対応 対角ミラー キャリングバッグ ワイヤレスリモコン ブラック
Amazonなどで一万円を切る超格安望遠鏡。三脚が軽いので重りを付けて固定したいところ。他の格安望遠鏡より良いのが、スマホで月を撮影する際にシャッターをワイヤレスにできるため、押したときのブレが無くなります。
Vixenなど本格的な望遠鏡は三脚が非常にがっしりとしている
ビクセン(Vixen) 【新モデル】 [累計15万台突破] 天体望遠鏡 ポルタII経緯台シリーズ ポルタII-AE81M
ポルタ2は初心者にもやさしい扱いやすい望遠鏡。経緯台の三脚ががっしりしていて、望遠鏡用に設計させているため、微動ハンドルで、最終的な調整が可能。地球の自転に合わせてゆっくりと微動ハンドルで調整も可能。

月の観測は肉眼でもできるわけです。晴れた日は夜空を見上げてみましょう!