寒さが一段と厳しくなる2月の夜。ふと見上げた空に、吸い込まれるような真白な月が浮かんでいたら――それが「スノームーン(雪月)」です。
2月は暦の上では春(立春)を迎えますが、現実にはまだ凍えるような寒さが残る時期。この時期の満月は、私たちに「冬の間に溜め込んだ不要なものを手放し、新しい季節に向けて自分を整えなさい」というメッセージを送っています。
なぜスノームーンは「手放し」と「浄化」の月なのか?
「スノームーン」という名前を聞くと、ただ「雪の降る時期の月」と思われがちですが、スピリチュアルや伝統的な知恵において、この月が「浄化」の象徴とされるのには明確な理由があります。
① 厳しい冬の「静寂」が、内観を促すから
古来、北米の先住民(アルゴンキン族など)は、2月の満月を「Snow Moon(雪月)」や「Hunger Moon(飢餓月)」と呼びました。積雪で狩りができず、食料が底をつくこの時期は、外へ向かって行動するのではなく、洞窟や家の中でじっと耐え、自分自身と向き合わざるを得ない季節でした。
この「静寂」の時間こそが、現代でいう「内観(自分の心を見つめること)」にあたります。春に向けて新しい種をまく前に、まずは「今、自分にとって本当に必要なものは何か」を選別するプロセスが必要だったのです。
② 「立春」直前のデトックス・サイクル
2026年2月2日は、暦の上での春の始まりである「立春(2月4日)」の直前にあたります。 東洋の古い知恵では、立春は「運気の新年」とも呼ばれる大きな節目です。新年の新しいエネルギーを迎え入れるためには、まず冬の間に溜まった「心の淀み」や「不要な執着」を外に出し、スペースを空けなければなりません。
そのため、この時期のスノームーンは、「春を迎えるための大掃除(浄化)」の役割を担っていると言われているのです。
③ 雪が持つ「白紙に戻す」イメージ
降り積もる雪は、世界を真っ白に染め上げ、汚れを覆い隠します。この「白」という色は、古今東西を問わず「清浄」や「リセット」を象徴する色です。 スノームーンの光を浴びることは、これまでの古いパターンや失敗を雪で清めるように「一度リセットして白紙に戻す」という心理的な儀式として機能します。
2026年2月2日「スノームーン」観測データ
今回のスノームーンは、冬のダイヤモンドを形成する明るい星たちに囲まれて、非常に華やかな夜空になります。
満月の瞬間と見ごろ
2026年2月2日、月がもっとも満ちる時間は午前7時10分ごろです。そのため、もっとも美しく見えるのは「2月1日の夜から2日の明け方」、および「2月2日の日没後」となります。
観測のポイント:ポルックスとレグルスの共演
今回の満月は、ふたご座のポルックスと、しし座のレグルスの間に位置します。(上図参照)
- 右側(西): オレンジ色に輝く「ポルックス」
- 左側(東): 青白く鋭い光を放つ「レグルス」
この2つの1等星に守られるように輝く満月は、まさに「自律」と「威厳」を象徴するような美しさです。

