ヴァンデンバーグ宇宙軍基地 スペース・ローンチ・コンプレックス2W
スペース・ローンチ・コンプレックス2W(SLC-2W)は、カリフォルニア州のヴァンデンバーグ宇宙軍基地に位置する現役の打ち上げ施設です。長年にわたりアメリカの宇宙開発の重要な一翼を担い、数々の歴史的な打ち上げを行ってきました。
概要
SLC-2Wは、当初デルタロケットやソー・アジェナ、デルタIIロケットの打ち上げに使用されていました。これらのロケットは、数多くの人工衛星を地球周回軌道へと送り届け、科学技術の進歩に大きく貢献しました。2018年のデルタIIの最終打ち上げ後、施設は改修され、現在はファイアフライ・エアロスペース社の「アルファ」ロケットの打ち上げ拠点として運用されています。
ヴァンデンバーグ宇宙軍基地は、その地理的な位置から、極軌道への衛星投入に最適な場所として知られており、SLC-2Wもその利点を活かした打ち上げを多数実施してきました。
基本データ
項目 | 詳細 |
名称 | スペース・ローンチ・コンプレックス2W (Space Launch Complex 2W) |
場所 | アメリカ合衆国 カリフォルニア州 ヴァンデンバーグ宇宙軍基地 |
座標 | 34°45′19″N 120°37′20″W |
運用状況 | 現役 |
主要な打ち上げ機 | 過去: デルタ, ソー・アジェナ, デルタII 現在: ファイアフライ・アルファ |
管轄 | アメリカ宇宙軍 |
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歴史
SLC-2Wの歴史は、アメリカの宇宙開発の初期にまで遡ります。冷戦時代には、ソーミサイルの発射場として、国の安全保障に重要な役割を果たしました。その後、平和利用へと転換し、数々の科学衛星や気象衛星、地球観測衛星などを打ち上げてきました。
特に、長期間にわたって運用されたデルタIIロケットは、GPS衛星の打ち上げなどで知られ、SLC-2Wはその主要な打ち上げ拠点の一つでした。
2018年のデルタIIの引退は、一つの時代の終わりを告げるものでしたが、SLC-2Wは新たな宇宙企業であるファイアフライ・エアロスペース社に引き継がれ、次世代の小型ロケット「アルファ」の打ち上げ施設として生まれ変わりました。これにより、SLC-2Wは再び、宇宙への新たなアクセスポイントとしての役割を担い始めています。
関連ウェブサイト
- ヴァンデンバーグ宇宙軍基地 公式サイト: https://www.vandenberg.spaceforce.mil/
- Firefly Aerospace: https://fireflyspace.com/