ケープカナベラル宇宙軍基地 第36A発射施設
フロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地に位置する第36A発射施設(Launch Complex 36A、LC-36A)は、アメリカの宇宙開発の歴史において重要な役割を果たした発射台です。アトラス・セントールロケットの打ち上げ拠点として、数々の歴史的な惑星探査機や人工衛星を宇宙へと送り出しました。現在は、ブルーオリジン社によって次世代ロケット「ニューグレン」の打ち上げに向けて再開発が進められており、商業宇宙輸送の新たな拠点として生まれ変わろうとしています。
概要
LC-36Aは、当初LC-36Bと共に、アトラス・セントールロケットの打ち上げを担うために建設されました。1962年の初打ち上げ以来、サーベイヤー計画の月面着陸機や、パイオニア計画、マリナー計画の惑星探査機など、数多くの重要なミッションを成功に導きました。2005年にアトラスロケットの運用が終了すると、発射施設は一時的にその役目を終えましたが、2015年にブルーオリジン社がリース契約を結び、大規模な改修工事が開始されました。現在、かつてのLC-36AとLC-36Bの敷地は統合され、単一の新しい発射台として再建されています。
基本データ
項目 | 詳細 |
所在地 | アメリカ合衆国 フロリダ州 ケープカナベラル宇宙軍基地 |
座標 | 北緯28.47度、西経80.54度 |
運用状況 | ブルーオリジン社により改修中 |
主要な打ち上げロケット(過去) | アトラス・セントール、アトラスII |
主要な打ち上げロケット(現在/将来) | ニューグレン(ブルーオリジン社) |
管轄 | アメリカ宇宙軍 第45宇宙発射デルタ |
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歴史
年 | 主な出来事 |
1961年2月 | LC-36Aの建設が完了。 |
1962年5月8日 | LC-36Aからの最初の打ち上げ(アトラス・セントール)。 |
1966年~1968年 | サーベイヤー計画の月面探査機を複数打ち上げ。 |
1972年~1978年 | パイオニア計画の木星・土星探査機などを打ち上げ。 |
1992年 | アトラスIIロケットの初打ち上げ。 |
2004年8月31日 | LC-36Aからの最後の打ち上げ。 |
2005年 | 発射施設の運用停止。 |
2007年6月16日 | 旧発射塔が爆破解体される。 |
2015年 | ブルーオリジン社がリース契約を締結し、再開発に着手。 |
関連ウェブサイト
- Blue Origin – New Glenn: https://www.blueorigin.com/new-glenn/
- Patrick Space Force Base: https://www.patrick.spaceforce.mil/
- Cape Canaveral Space Force Museum: https://ccspacemuseum.org/