🌕 Full Moon (満月)
満月(まんげつ)とは、地球から見て月が太陽と正反対の方向にあるときの状態、またはそのように見える月の姿を指します。このとき、月は太陽の光を正面から受けるため、私たちには月面全体が明るく照らされた円い形に見えます。
月の満ち欠けは、月が地球の周りを公転することによって、太陽、地球、月の位置関係が変わるために起こります。満月は、地球を間に挟んで月と太陽がほぼ一直線に並んだ(正確には月-地球-太陽の順に並んだ)瞬間に起こります。
満月は、新月(月が見えない状態)から約14.8日後、次の新月の約14.8日前に見られ、この周期は約29.5日(朔望月)です。そのため、満月はおおよそ1ヶ月に1度のペースで巡ってきます。
【もっと詳しく】
天文学的には、満月は月の視黄経(天球上での月の位置を示す座標)が、太陽の視黄経からちょうど180度離れた瞬間として定義されます。この瞬間を「望(ぼう)」と呼びます。
ただし、一般的には「望」の瞬間を含む日、あるいはその前後の夜に見える円い月を満月と呼んでいます。
🌕 月食との関係
満月(望)のときに、月が地球の公転軌道面(黄道面)と月の公転軌道面(白道面)が交差する点(月の交点)の近くにあると、月は地球の影の中に入り込みます。これが「月食(Lunar Eclipse)」です。
月の軌道(白道)は地球の軌道(黄道)に対して約5度傾いているため、満月のたびに月が地球の影に入るわけではなく、月食は特定の条件が揃った満月のときにのみ起こります。
🌊 大潮との関係
月と太陽の引力は、地球の海水に影響を与え、潮の満ち引き(潮汐)を引き起こします。満月のときは、地球に対して月と太陽が反対側に位置するため、両方の引力が直線的に強く働き(太陽による起潮力も影響する)、干潮と満潮の差が最も大きくなる「大潮(Spring Tide)」となります。大潮は満月だけでなく、新月のときにも起こります。
