JAXAは7月8日、ISS(国際宇宙ステーション)への物資の運搬や不要物の回収を行うための補給機HTV(H-II Transfer Vehicle)の試験機打ち上げを9月11日、日本時間2:04に種子島宇宙センターから行うと発表した。
HTVはJAXAと三菱重工業株式会社が共同で開発を進めている新型ロケットH-IIBで打ち上げられる。
HTVは直径およそ4m、全長10m程度の大きさで、打ち上げ後ISSに接近しISSのロボットアームで補給機を掴みドッキングさせるのが特徴。主にISSへの生活物資の補給や実験装置の運搬などを行う。現在ISSへの補給活動を行っているロシアのプログレス補給船やESA(欧州宇宙機関)のATV(Automated Transfer Vehicle)などに比べ、ドッキングハッチが大きくなっており、大型の実験機材の運搬も可能。さらにプログレス宇宙船やATVが船内用物資の運搬を行っているのに対し、HTVは船内だけでなく船外の実験装置や物資の運搬にも適している。補給後は使用済みの不要品などを詰め込み、大気圏へ再突入し焼却される。